いずみの国歴史館冬季特別展「文楽にみる葛の葉伝説―葛の葉の世界―」が開催中です!
全国的に有名な「葛の葉伝説」は、和泉市の北部、信太地域にのこる伝説です。
この伝説が広まった背景には、人形浄瑠璃や歌舞伎の演目として知られる『蘆屋道満大内鑑』があります。
江戸時代に誕生したこの演目は、人々に愛され続け、いまも上演されています。
今回の特別展では、人形浄瑠璃文楽『蘆屋道満大内鑑』の舞台写真で、物語の世界をご覧いただきます。
あわせて国立文楽劇場所蔵の人形浄瑠璃文楽に関する資料や、文楽座の人形浄瑠璃公演のパンフレット(個人蔵)や、
信太の森ふるさと館保管の『蘆屋道満大内鑑』『葛の葉伝説』に関連する浮世絵や絵画を展示し、
人形浄瑠璃文楽や『葛の葉伝説』についてもご紹介します。
関連イベント
1.ギャラリートーク
人形浄瑠璃文楽『蘆屋道満大内鑑』の舞台写真を撮影した写真家 出上 実氏によるギャラリートーク。
日時:2024年1月28日(日曜日)13:30~14:30
会場:いずみの国歴史館
2.記念講演会「中国、韓半島から日本への芸能の渡来」
講師:飛鳥 大五郎(舞太鼓あすか組代表)
日時:2024年2月24日(土曜日)13:30~15:45
会場:まなびのプラザ会議室(いずみの国歴史館)
詳しくは、チラシをご覧ください。
会 期
令和6年1月13日(土)~令和6年3月24日(日)
場 所
和泉市いずみの国歴史館
和泉市まなび野2番4(まなびのプラザ内)
電話・ファックス 0725-53-0802
開館時間 10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 月曜日(祝日は開館)・祝日の翌日(土日は開館)・展示入替期間・年末年始
【信太貝吹山古墳 】現地説明会のおしらせ
和泉市にある古墳のひとつ、信太貝吹山古墳をご存じですか?
北信太駅近くに位置する、全長60mの帆立貝型古墳です。(くわしくはこちらから)
市では、信太貝吹山古墳の発掘調査を継続的に行っています。
令和5年度の発掘調査においては、良好な状態で埴輪列と葺石が出土しました。
そこで、この度現地説明会を開催し、発掘調査の成果を紹介します!
普段は見れない発掘によって見つかった成果を見る貴重な機会となっています。
申込などは不要ですので、みなさまぜひお気軽にご参加ください!
現地説明会
日 時:令和5年12月3日(日)
場 所:信太貝吹山古墳
〒594-0003 大阪府和泉市太町
第1回:午前10時30分から
第2回:午後1時から
*いずれも30分程度
事前申込は不要です。直接、信太貝吹山古墳にお越し下さい。
※駐車場はありません。雨天の場合は中止となります。
お問い合わせ
〒594-8501 大阪府和泉市府中町二丁目7番5号
和泉市 教育委員会生涯学習部 文化遺産活用課
電話: 0725-99-8163(直通)
ファックス:0725-41-0599
メール:bunshin@city.osaka-izumi.lg.jp
【目標金額300万円 ガバメントクラウドファンディング実施中!】池上曽根遺跡に多目的ステージをつくろう!【12月31日まで】
~~あなたの手で、池上曽根遺跡という先人たちの営みを形に残しませんか?~~
お問い合わせ
〒594-8501 大阪府和泉市府中町二丁目7番5号
和泉市 教育委員会生涯学習部 文化遺産活用課
電話: 0725-99-8163(直通)
ファックス:0725-41-0599
メール:bunshin@city.osaka-izumi.lg.jp
池上曽根弥生文化祭2023
11月19日(日)池上曽根史跡公園にて、池上曽根弥生文化祭2023が開催されます!
みなさまぜひお越しください。
概要
会 場
池上曽根史跡公園 (和泉市池上町4丁目14-13)
日 時
令和5年(2023)11月19日(日) 午前10時から午後4時
■考古学体験
・鋳造体験
・土器パズル
・拓本体験
・高殿へ上がろう(全4回・各回50組)
①11:30 ②13:30 ③14:30 ④15:30
※10時から整理券を配布します
■クイズラリー
池上曽根遺跡をまわってクイズに答えて参加賞をもらおう!
(参加賞の数には限りがあります)
■ステージイベント
・10:00 いずみ太鼓 皷聖泉
・11:00 大阪学芸高等学校吹奏楽部
・13:00 MINX&LUFT
・14:00 hummingbird.F
・15:00 いずみ太鼓 皷聖泉
■キッチンカー
参加費
無料
※雨天時は内容を一部変更して開催します
※ご来場の際は、なるべく公共交通機関をご利用ください
お問い合わせ
池上曽根弥生情報館 (電話)0725-45-5544
第4回文化遺産フォーラム「物語の舞台・信太で語る文楽『蘆屋道満大内鑑』の魅力」を開催しました!
以前こちらの記事でお知らせしました第4回文化遺産フォーラム「物語の舞台・信太で語る文楽『蘆屋道満大内鑑』の魅力」が、令和5年(2023)10月21日(土)開催されました。
今回は、第一部、第二部と行われた当日の様子をご紹介します。
~第一部「『蘆屋道満大内鑑』ゆかりの地・信太の森を歩く」~
当日は、午前10時の開始時刻を前に、信太貝吹山古墳に続々と参加者が集まりました。参加者は約40人。秋の清々しい気候の中、歴史ウォークが始まりました。
最初のポイントは葛葉稲荷神社です。境内で参拝を終えると、特別講師の人形浄瑠璃文楽技芸員であり人間国宝の吉田和生さん、文楽イヤホンガイド解説者の高木秀樹さん、文楽の舞台写真カメラマンの出上実さんが登場し、ご挨拶・お話をいただきました。葛の葉伝説に登場する姿見の井戸など境内の見学を終えると、ウォーク再開です。
その他のポイント、旧府神社や聖神社一の鳥居では、和泉市文化財活性化推進実行委員会の委員の解説のもと、葛の葉(白狐)が化けたともいわれる白狐化石など、葛の葉伝説にまつわる歴史ある場所に皆さん興味深々でした。
最後のポイント、信太の森ふるさと館では、カメラマンの出上さん撮影の『蘆屋道満大内鑑』の写真展示を観覧しました。吉田さん、出上さんよりお話もいただき、参加者は、より一層物語の世界観への理解を深めている様子でした。(開催中の展示詳細はこちらから!)
~第二部「人形浄瑠璃文楽『蘆屋道満大内鑑』の魅力」~
会場は変わって和泉市北部リージョンセンターへ。講演会には約120名もの方が参加されました。前半は高木さんの軽妙な進行のもと、お三方のパネルディスカッションとして、ときに笑いを交えつつ、『蘆屋道満大内鑑』の内容とそこに「信太(信田)」がどのように描かれているかを、出上さんの写真を使用しながらお話されました。
後半は、吉田さんとお弟子さんによる人形を使用した実演が行われました。『蘆屋道満大内鑑』に登場する白狐の葛の葉の人形の早変わりや、首や手の先まで気の配られた繊細な動き、人形が歩くのに合わせて床を鳴らす大きな音といった劇場に見に行かなければ味わえないような人形遣いに、会場からは感嘆の声が上がっていました。実際に参加者が人形遣いを体験する場面も見られました。最後には吉田さんと参加者との質疑応答の時間も設けられ、皆さん積極的に、大変活発なやりとりが行われました。
フォーラム終了後、参加者からはこんな感想が寄せられました。
第一部
「長く住んでいる町の歴史に触れられてよかった」「歴史も文楽も好きな自分にとってはピッタリの企画でした」
実際の物語の舞台を歩くことによる「聖地巡礼」を楽しまれた様子が伝わってきました。
さらに「古墳をめぐるツアーもやってほしい」といった今後のイベントに期待する声も寄せられました。
第二部
「以前に文楽は何年も鑑賞していましたが、高齢になり劇場には行けませんので、この様な機会があれば嬉しいです。」「信太に関する写真、トークわかりやすく解説していただき、楽しくお聞きしました。」「和生さんがかなり自由にサービス満点でお話されていて大変面白かったです。高木さんの話も画像もたくさん知識や話のフリも上手くて聞きごたえがありました。出上さんは話す時間は短かったですが、写真を堪能できました。」
演目の舞台である信太で、文楽や伝統文化に関心をもつ方々が登壇講師のお話を興味深く聞いていただけたことがわかります。
このように和泉市を新たな観点や切り口で再発見するようなイベントや、地元の身近な歴史に触れることができる講演会なども積極的に行っていきたいと考えておりますので、今後の文化財活性化推進実行委員会の活動にも、どうぞご期待ください!