2018年3月
南横山笹踊り
和泉市伝統文化継承事業にて南横山笹踊りのビデオを作成しました。
南横山笹踊りとは…
「笹踊り」は中世の頃から伝わる、大阪府南部、旧和泉国いわゆる泉州地域に数多く
伝承されていた「風流太鼓踊り」の芸脈を引くもので、華麗な衣装をつけ、しめ太鼓や
笛などの楽器を伴奏として歌い踊る、雨乞い踊りのひとつです。
23種の歌が現存しているのは大変珍しく、また価値が高いと思われ、むずかしい文句とゆっくりとした歌の調子と優雅な舞い踊りに意義があると考えられます。
泉州信太山盆踊り
和泉市伝統文化継承事業にて信太山盆踊りのビデオを作成しました。
信太山盆踊りとは…
信太山盆踊りは、平安時代、熊野詣が盛んだった頃、後白河院が平松王子(幸三丁目付近)に宿泊した際、村人が御前で踊りを舞ったのが起源だと伝えられています。
【シンポジウム】府中遺跡を考えるVol.1
去る3月21日、
地域の特色ある埋蔵文化財活用事業関連シンポジウム
「府中遺跡を考えるVol.1 ~府中遺跡とマツリ~」
を開催しました。
府中遺跡は、縄文時代から現代に至るまでの生活の痕跡を辿ることができる「複合遺跡」で、JR阪和線 和泉府中駅の東側一帯、南北0.9km、東西1kmの範囲に広がっています。
平成16年から平成24年にかけて実施された、和泉府中駅前再開発工事に先立って、約14,000㎡にも及ぶ範囲を発掘調査しました。
発掘調査では、木樋を伴う導水施設や、水が流れ込む水路の縁に川原石を敷き詰めて整地した状況が読み取れました。
現在、この府中遺跡から見つかった遺物の再整理事業を行っており、その結果、これらは水を用いた祭祀の跡であることがわかってきました。
この成果を踏まえ、府中遺跡の弥生時代から古墳時代を中心とした「マツリ」について考えるシンポジウムを開催しました。
和泉市教委文化財振興課の担当職員による事例報告「府中遺跡のマツリー整理作業の成果からー」のほか、大阪市立大学の岸本直文先生にもお越しいただき、「古墳時代の祭祀と府中遺跡」についてご講演いただきました。
全国のさまざまな事例をご紹介いただき、改めて府中遺跡の調査・再整理の意義を考える機会となったと思います。
後半は、ディスカッションを行い、府中遺跡の再整理事業の今後の展開への期待がより一層高まりました。
本事業のシンポジウムは、来年度以降、Vol.2、Vol.3の実施も計画しています。
今後のシンポジウムにもどうぞご期待ください。