泉州信太山盆踊り

2018/03/29

和泉市伝統文化継承事業にて信太山盆踊りのビデオを作成しました。

 

信太山盆踊りとは…
信太山盆踊りは、平安時代、熊野詣が盛んだった頃、後白河院が平松王子(幸三丁目付近)に宿泊した際、村人が御前で踊りを舞ったのが起源だと伝えられています。

【シンポジウム】府中遺跡を考えるVol.1

2018/03/23

去る3月21日、
地域の特色ある埋蔵文化財活用事業関連シンポジウム
「府中遺跡を考えるVol.1 ~府中遺跡とマツリ~」
を開催しました。

府中遺跡は、縄文時代から現代に至るまでの生活の痕跡を辿ることができる「複合遺跡」で、JR阪和線 和泉府中駅の東側一帯、南北0.9km、東西1kmの範囲に広がっています。
平成16年から平成24年にかけて実施された、和泉府中駅前再開発工事に先立って、約14,000㎡にも及ぶ範囲を発掘調査しました。
発掘調査では、木樋を伴う導水施設や、水が流れ込む水路の縁に川原石を敷き詰めて整地した状況が読み取れました。
現在、この府中遺跡から見つかった遺物の再整理事業を行っており、その結果、これらは水を用いた祭祀の跡であることがわかってきました。
この成果を踏まえ、府中遺跡の弥生時代から古墳時代を中心とした「マツリ」について考えるシンポジウムを開催しました。

和泉市教委文化財振興課の担当職員による事例報告「府中遺跡のマツリー整理作業の成果からー」のほか、大阪市立大学の岸本直文先生にもお越しいただき、「古墳時代の祭祀と府中遺跡」についてご講演いただきました。
全国のさまざまな事例をご紹介いただき、改めて府中遺跡の調査・再整理の意義を考える機会となったと思います。

後半は、ディスカッションを行い、府中遺跡の再整理事業の今後の展開への期待がより一層高まりました。

本事業のシンポジウムは、来年度以降、Vol.2、Vol.3の実施も計画しています。
今後のシンポジウムにもどうぞご期待ください。

【講座】「府中遺跡のすべてVol.1」

2018/02/08

 

和泉国府跡を含む府中遺跡は、長年の発掘調査により、縄文時代から現代まで連綿と続く人の営みが判明し、和泉の中心地として、その重要性が注目されています。しかし、大小様々な規模で幾度も行われた調査は、それぞれに整理作業が行われ、成果も各調査ごとに完結していたため、遺跡の全体像を把握することが困難な状況でした。
そこで、平成29年度に「地域の特色ある埋蔵文化財活用事業費国庫補助」の採択を受け、府中遺跡の再整理を実施しました。その成果を広く知っていただけるように、歴史講座を開催いたします。

 

平成30年2月10日(土曜日)

「発掘調査からわかる府中遺跡―平成29年度再整理成果報告―」上田 裕人(和泉市教育委員会文化財振興課)

平成30年2月24日(土曜日)
「府中の古代のまつり」千葉 太朗(和泉市教育委員会文化財振興課)

【各回共通】
会場:和泉市いずみの国歴史館
時間:13時30分から15時まで(開場は13時)
参加費:無料
定員:80名(申込不要)

【刊行物】和泉市史紀要第27集『近世和泉の村と支配』発売中!

2018/02/08

江戸時代の村はどんな姿をしていたの?人口は?生産力は?
和泉市は誰の領地だった?近所にある池っていつからあった?
そんな「?」の答えがこの一冊に載っています。

市史編さん室がこれまでに収集してきた史料をもとに、江戸時代のさまざまな情報をデータ化、「史料編」として掲載しました。「論考編」には関係論文5本を収録。

この1冊で江戸時代の和泉市の村と支配が見えてきます。

 

和泉市史紀要第27集『近世和泉の村と支配』 価格:1,500円
和泉市役所文化財振興課窓口、和泉市いずみの国歴史館、信太の森ふるさと館でお買い求めいただけます。

 

目次

1論考編
「17世紀から18世紀の和泉の所領配置」 熊谷 光子

「元禄4年の寺社改めと村の寺」 羽田 真也

「和泉国伯太藩の家中形成と大坂定番―「家老」の家々の来歴から」 齊藤 紘子

「近世和気村の村落構造―座と村政の両面から」 安浪 皓星

「近世中後期今在家村の村落構造」高濱はるな

 

2史料編

図表

史料翻刻 元禄17年信太暦

「『信太暦』の発行停止と信太陰陽師藤村氏―信太暦に関する史料紹介―」  細田 慈人

【イベント】和泉市歴史ウォーク2017 第2弾を開催しました。

2018/02/01

去る1月27日(土)、和泉市歴史ウォーク2017の第2弾、
国学の祖・契沖を訪ねて②「契沖と万町村・伏屋家」を開催しました。

数日前から寒波が押し寄せ、どうなることかと心配していましたが、当日は寒さもいくぶん和らいでいました。
(とはいえ、やはり寒いのですが。。。)

 

今回は、契沖を支えた万町村・伏屋家にスポットを当て、万町周辺の契沖ゆかりの地を巡りました。

 

石碑「国学発祥之地」(石尾中学校横)や、府史跡 契沖養寿庵跡、小寺(天受院)などを見学しました。

 

 

最後は、万町町民会館にて、いずみ歴史トーク(講演会)。
「伏屋家と万町村―契沖を支えた家の姿―」と題して、羽田真也さん(飯田市歴史研究所研究員・和泉市史編さん調査執筆委員)にお話しいただきました。
ウォーク参加者の方に加え、地元住民のみなさんにもたくさんお越しいただき、会場は超満員!

みなさん熱心聞き入っておられ、参加者アンケートでも大好評でした!

最後になりましたが、ウォーク参加者のみなさま、寒い中お疲れ様でした。
また、地元万町のみなさまにはたいへんお世話になりました。
この場をお借りしまして、主催者一同お礼申し上げます。

2017年度の和泉市歴史ウォークはこれにて終了ですが、来年度も楽しいイベントを継続していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

和泉市文化財活性化推進実行委員会ブログ