「あしあと―近現代の和泉市―」展示紹介2

2022/02/28

和泉市いずみの国歴史館 令和3年度冬季企画展「あしあと―近現代の和泉市―」は会期の後半を迎えました。テーマは行政・戦争・教育・開発。今回は教育と開発に関する展示資料の一部をご紹介します。

令和3年度冬季企画展「あしあと」展示風景

【期  間】令和4年(2022)1月15日(土曜日)から令和4年(2022)3月21日(月曜日・祝日)

【開館時間】午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)

【休 館 日】毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、祝日の翌日(土日の場合は開館)

1 「小学読本」 明治6年(1873

小学読本

明治時代に刊行された教科書。文部省が編纂した内容を堺県の御用製本所が木版刷りで刊行しました。写真の『小学読本』は、堺県が明治6年(1873)に納花村に設置した四十三番小学のもの。現在の国分・平井・黒石・納花・鍛冶屋・浦田・万町・三林・和田の各町に住む子どもたちが通いました。

 

2 和泉市内を走る鉄道の資料(個人蔵) 昭和~平成

鉄道関連資料

昭和4年(1929)に開通した阪和電気鉄道は、昭和15年(1940)に南海電鉄山手線となり、昭和19年(1944)に国有化されました。これが現在のJR阪和線の前身です。昭和46年(1971)には泉北高速鉄道の中百舌鳥ー泉ヶ丘間が開通し、昭和52年(1977)には光明池駅まで延伸され、平成7年(1995)には和泉中央駅まで延伸されました。ここでは阪和電鉄の切符などを展示しています。コレクターの熱い想いが伝わってくるようです。

 

3 旧広報課「市制施行・庁舎竣工記念行事 スナップアルバム」

スナップアルバム

令和3年(2021)の旧庁舎整理時に発見されたアルバム。昭和33年(1958)10月27日に行われた開庁式の様子などが写されています。テープカットは当時の横田磯治市長。昭栄通りや府中中央通りの街並みも収められています。

 

4 昭和45年(1970)信太山惣ヶ池遺跡保存要求署名簿

信太山惣ヶ池遺跡保存要求署名簿

1960年代に行われた鶴山台団地の造成時には、弥生時代の高地性集落跡「惣ヶ池遺跡」が発見されました。この頃「池上曽根遺跡」や「観音寺山遺跡」もまた開発にともなう遺跡の破壊に直面しており、地元住民や市民団体は、和泉三大弥生遺跡を守る実行委員会を結成して、遺跡の保存運動を展開しました。昭和43年(1968)には和泉市議会も、三大弥生遺跡保存要請決議を採択しています。

 

5 昭和45年(1970)撮影「学校航空写真」アルバム

学校航空写真

令和3年(2021)の旧庁舎整理時に発見されたアルバム。半世紀前に撮影された市立小学校の航空写真には、田畑の多い当時の風景が写されています。

 

6 開業当初の和泉中央駅周辺写真

和泉中央駅周辺

和泉中央駅は、平成7年(1995)に開業しました。それに先立つ平成3年(1991)には、いぶき野・はつが野・まなび野・あゆみ野の新町名が定められており、平成4年(1992)には、いぶき野地区で「街びらき式」が行われていました。この写真には、駅周辺の商業施設やマンションが建設される以前の様子が写されています。

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このほかにも多数の資料を展示しています。ぜひお越しください。

和泉市いずみの国歴史館
〒594-1152 和泉市まなび野2番4(宮ノ上公園内 まなびのプラザ)
電話・ファックス 0725-53-0802

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