府中エリア

泉井上神社

泉井上神社

地名の由来となった「和泉清水」は、神功皇后(じんぐうこうごう)出兵の際に一夜にして湧き出したと伝えられる。霊泉として畏敬され、豊臣秀吉も茶の湯に用いたという。

現在はほとんど枯れてしまっているが、江戸時代には水田を潤すほどの水量を誇った。府史跡に指定されている。

境内にある和泉五社惣社(いずみごしゃそうじゃ)は、和泉国内の大鳥(おおとり)、泉穴師(いずみあなし)、聖(ひじり)、積川(つがわ)、日根(ひね)の五社を合わせて祀る。

国司はこの五社を巡拝することになっていたが、それを簡略化するために勧請したもので、慶長10(1605)年、豊臣秀頼により再建された。重要文化財

また、境内には国府城から移されたといわれる板碑(いたび)(府指定文化財)があり、正平3(1348)年、明徳3(1392)年の記年銘があるとされるが、風化が進み、今はほとんど判読できない。